ユニット式鋼製型枠地下室のメリット

■鋼製型枠のメリット
MOLE地下室は工場製作の鋼製型枠をコンクリートに打込み(埋殺し)ます。 したがって屋内空間は打ち込まれた鋼製型枠で覆われていますから、 コンクリートに含まれる水分が、地下室屋内に放出されることはありません。 弊社事務所の地下室(MOLE地下室)は竣工後15年経過しましたが、除湿機を設置しなくとも結露や、カビの発生は見られません。
■ユニット式のメリット
現場にアクセスできるトラックの大きさに合わせて工場で製作し、各ユニットを順次現場に運び込みますので、中小規模の現場であれば1日で組み立てが完了します(ただし、ラフタークレーンで トラックから荷卸しとなるため、前面道路を1日交通止めできることが条件となります)。 ユニットをセットすれば地盤面より下の『型枠工事』と『配筋』が終了しますから、その後の工事工程は在来工法と比べて、約1か月も短縮することが可能です。
■工場製作のメリット
工場で鋼製型枠と配筋を先行して行います。したがって、 現場での作業が軽減されるばかりでなく、天候に左右されない作業環境で製作しますので製品の品質も充分確保されています。なお、地盤面より上部の外壁と地下室天井スラブの 配筋は現場での作業となります。また、ドライエリアを設ける場合も現場での配筋&型枠工事となります。
■鉄筋コンクリート壁式構造のメリット
MOLE地下室は一般的な『鉄筋コンクリート壁式構造』です。したがって、特殊工法ではありませんので、建築確認も在来工法の地下室と同様に審査が進められます。よってユニット式の地下室ということで、確認審査期間が長くなるということはありません。
なお、工場で先行配筋となるため、鉄筋径と鉄筋ピッチの計画に作業性を見込んだ構造設計が 必要となりますので、弊社の提携先の構造事務所で構造設計を行っていただくことが条件となります。なお上部木造部分の構造計算はお客様の提携先の構造事務所で行うことは可能です。この場合、『上部木造部分の構造事務所』と『地下RC部分の構造事務所』との『設計JV』という形をとることになります。
■一発打のメリット
『床の耐圧版』・『壁』・『天井スラブ』を同時に打設します。いわゆる『一発打』ですから、 打ち継ぎ目地が無く、漏水リスクが軽減されます。またコンクリートの打設が一度で済みますから、コンクリートポンプ車などの手配も一度で済み、コストの削減と、工事工程の大幅な短縮が可能となります。