地下室施工の工程4 -本体据付工事-
天井スラブあり
天井スラブなし
工場では地下室の鋼製型枠の製造が完了すれば、現場に据付が可能となります。 建築現場では、山留め親杭打ちから最短1週間で根伐り、捨コン打ち、墨出しが完了します。
両者の準備が整えばいよいよ本体据付です。
地下室の階高が高くなければ地下室の鋼製型枠はタテに積んでトラックで運べますが、 道路交通法で規制される3.8mを超える場合には横積みして運び、現場で立てることになります。
敷地の奥の方から順次組み立ててゆきます。15坪程度の地下室なら1日で据付が完了 します。ユニットとユニットとの継ぎ目(ジョイント部分)は『水膨張性』の特殊な シール材で二重に防水処理を行います。多少の湧水であればこの防水処理で止水が 完了します。
床と壁に点検口が設けられていますが、この点検口は主に2つの機能があります。 一つ目は、『点検口から手を差し込んで重ね継手筋を結束する。』
二つ目は、『コンクリート打設状況の確認窓。』で『規模が大きい地下室でコンクリートが回らない 場合には、ホッパーを当てがったりして、ここからコンクリートを流し込む。』こともします。
地下室の天井スラブ受けの鋼製型枠を取り付ければ据付が完了となります。 なお、雨天の場合は鉄板面は滑って危険なことと、濡れていると、シール材が鉄板に
貼りつかないので施工不良となりますので、当日の工事は中止し、翌日以降に順延となります。