地下室施工の工程6 -コンクリート打設-
地下室のコンクリート打設は1回で床・壁・天井まで
鋼製型枠の地下室方式では、地下室の床面も鋼板で蓋がされていますので、壁面のコンクリートを同時に 打設しても吹き出すことはなく、天井スラブまで1回で(1日で)完了します。困るのは役所に届け出る コンクリートに配合計画書とコンクリート4週強度試験報告書が1通しかないことです。 『1回だけということはないだろう?』といわれることもしばしばです。このように地下室の躯体には コンクリートの打継はありませんので打継面からの漏水のリスクが軽減します。
耐圧版上部は30mm余分に増し打ち
鋼製型枠式の地下室の不安として良く言われることに 『本当にコンクリートが回っているか確認できないではないか?』という疑問です。 地下室床面には多くの点検口があって、コンクリートが回ってくることが目視で確認できます。 同時に鋼板床面を単管パイプで叩くことでコンクリートを少しづつ地下室床面に充填させてゆきますが、 コンクリートと床上部鋼板面との間に隙間があると『カン、カン、カン』と音が響きますが、 コンクリートが充填されるとその音は『コツ、コツ、コツ』と変化します。動画でも音の変化が 聞き取れると思います。それでもコンクリートが若干下がるリスクも考慮して耐圧版上部は 30mm余分に増し打ち(フカシ)します。